有限会社パーソナルフードサービス 様

2014年2月20日に有限会社パーソナルフードサービス 様に訪問しました。
IMGP1998
食事の宅配事業をされており、障がい者雇用に積極的に取り組まれている会社です。

新城社長にお話を聞きました。はじめに障害者雇用という表現は無く「障害と言うがそれは関係ない」と障害に対し特別扱いをしないで一人前の社会人として成長することを期待する社長のお話に、それを実行している事に素晴らしさを感じました。

それに応じるように障害者(この表現も失礼と感じるくらい)の方も日々成長されておられるようで、何か一つ二つの仕事は健常者よりも早く上手に出来るそうです。世の中の会社は即戦力を求めますが、いい会社であるパーソナルフードサービス様は社員の成長を気を長くして待てることが良さであり強みであると思います。そのために会社は待てるだけの余裕を持っているということです。いい会社であるためには、それだけの事が出来るように業績を上げる必要がある厳しい現実もあります。そこをクリアされている点も素晴らしい点です。普通の惣菜屋ではなく、生活習慣病を予防するような栄養バランスの良い食事を提供する会社として社会に認知されるように努力され、どうしても普通の弁当の2倍の値段になってしまう宅配の食事を地域の皆さんに理解してもらえているのが、いわゆるマーケティングの上手さなのだと思います。(一人住まいの高齢者の安否確認や、子供向けの食事・制限食といって病気やアレルギーの方に合わせた食事など、個々人に合わせた食事を提供することによって他社との差別化をしている。)

 

障害者の方二人にお話を聞かせていただく事が出来ました。「仕事が楽しい」との言葉に、仕事が出来る幸せは私が思っている以上に大きいものであると感じました。人の幸せとは一体何か?を考える時に仕事に事を抜きには考えられないのですね。

 

お椀を一つ割ってしまい、社員さんが落ち込んでしまった話ではこのような会話が有ったそうです。「社員:死にたい」「社長:買ったら解決できるよね」それで翌日少し元気になったそうです。その社員一人一人と同じ目線に合わせて会話をし、心のケアをされていました。

また彼は「自分が病院などに行って仕事が出来ないと仲間に迷惑がかかる」と仰いました。何かトラブルがあったときに先に考えるのが自分のことではなく周りの仲間を先に思い浮かべる、その姿勢はきっと会社全体にあると感じます。そして迷惑がかかると思っている方に社長は「君が普段頑張っている、ということだね。」とその方の目線に立って前向きな言葉掛けをされていました。

 

社員採用は「面接に来た人、すべていい人に見えるから・・・。」との理由で一番先に応募して来てくれた人を採用されているそうです。時に「失敗したな」と感じることもあるようですが、その方法を変えることはないそうで、私としては他の人に採用を決めてもらうよりは、その方が良いように思います。

更にある障害者の方が働きたいと来たとき、こう尋ねたそうです「どうして、この会社で働きたいの?」そのとき「パーソナルさんで働いて幸せになりたいから。」と答えた方を採用され、その方とお話が出来て本当に良かったです。「この会社で働いて幸せになりたい。」その言葉に感動しました。

 

新城社長の話初めは昨年度、社員に訴えられた話から始まりました。

その反省から社員さんと、ある労使契約をするために署名をしてもらったそうで、社長としては、そのようなものが無くても信頼関係が成立するのが本当であって、署名してもらうことに嫌な気持ちを持っていたそうです。

しかし、社員さんの方からは「その方がスッキリする。」といった意見が出たようで、意外にも、と言いますか、はっきり線引きをする事の利点があったようです。私は会社のルールである就業規則を作る仕事をしていますが、良い経営者が良い内容のルールを定めるのであれば、社員の束縛されている感は少なく、むしろ曖昧な部分が減って喜ばれることもあるのだと知りました。

会社の課題としては(もう対処済みかもしれませんが)労務管理をしっかりすることと、自社の目的を社員や関係者に向かって伝えつづけ、障害者雇用の正しさや素晴らしさを伝え続け、理解と共感を得てもらえるようにする事でしょう。その中には皆が幸せになるために皆で話し合う時間も必要となることでしょう。それによって理念に共感する人が会社に集まり、そうでない人は会社と戦うことなく離れてゆくと思います。経営上大変と思いますが勉強会以外の時間で、少しずつでも時間を取って話し合う機会が有ったらいいと思います。

 

初めはとても暗く、重い空気の中はじまりましたが、しかし最後には社員さんの話になって、社長が明るい笑顔で話しておられたのが印象的でした。

素朴で訥々とお話されるお話は、本当に社員が好きで、それよりもっと大きく「人間を信じている」そんな印象を受けました。

私はその姿に「何か手伝いたい」そんな気分になりました。ここに社長の人柄の素晴らしさと求心力があるのだろうと思います。

会社の工場を建てるために銀行の融資を頼んだ際も簡単な事業計画書で済んだそうです。銀行の職員も社長の人柄を見て判断するそうで、この様なお話を聞くたびに経営学の戦略や難しい言葉よりも前に「人としてどうあるべきか」の方が大切であることを痛切に感じます。

社長の「生涯で今日が一番最高と考える」「自分にマルを付ける」のお話で日々頑張っておられることを感じましたし、私もそう思えるように日々ベストを尽くせるようにしたいと思います。

今後も人を信じて優しく、そして会社を守り、経営してゆくために強い社長で居ていただきたいと思いました。

ありがとうございました。